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熱帯魚の病気 細菌・ウイルス

    

RNAウイルス


  1. ビルナウイルス感染症
    1. 伝染性膵臓壊死症(IPN)
      • サケ科魚類に発生し、特に10〜20℃で多発します。
      • カタル性腸炎を起こし、白色糸状の糞を肛門から引きずるのが観察されます。
      • 膵臓外分泌腺の壊死・崩壊をおこします。
      • ウイルス保有親魚の検出・選別・除去や水槽の消毒を行います。
      • 卵の消毒は無効なので注意しましょう。
    2. ウイルス性腹水症(YAVD)
      • ブリの稚魚に発生し、特に6〜7月に多発します。
      • 水温が25℃を超える夏場は、死亡がなくなります。
      • エラの褪色、腹部膨満、膵腺房細胞の巣状壊死、肝実質細胞の巣状壊死・出血がみられます。
      • 対策法はありません。
  2. ラブドウイルス感染症
    1. 伝染性造血器壊死症(IHN)
      • サケ科魚類で発生し、2ヶ月齢以下の稚魚では致死率は90%以上になります。
      • 水温が10℃前後になる春に多発します。
      • 狂奔的遊泳行動をおこし、体側筋のY字状出血・造血組織の壊死をおこします。
      • ウイルス保有親魚から、水平感染・垂直感染します。
      • 発眼卵を有機ヨード剤で消毒し、ウイルスに汚染された水や器具・魚を持ち込まないようにしましょう。
    2. ウイルス性出血性敗血症(エグドベト病・VHS)
      • サケ科魚類はじめ、広い宿主域を持ちます。
      • 水平伝播のみで、垂直感染はおこりません。
      • 水温が8℃以下となる冬から春にかけて発生します。
      • 体側筋の点状出血がみられ、腎臓・脾臓などの造血組織が壊死をおこします。
      • 予防法としては、ウイルスに汚染された水や器具・魚を持ち込まないようにしましょう。
    3. ラブドウイルス病(HIRRVD)
      • ヒラメで発生します。
      • 2〜18℃で発病・死亡し、とくに10℃で最も致死率が高くなります。
      • 卵巣・筋肉の出血がみられ、腎臓・脾臓などの造血組織が壊死を起こします。
      • 宿主範囲が多いので、治療・予防法は不明です。
  3. ノダウイルス感染症
    • ウイルス性神経壊死症(VNN)
      • シマアジ・イシダイ・スズキ・キジハタ等の稚魚に発生します。
      • 稚魚の全滅がみられます。
      • 中枢神経系や網膜組織の神経細胞の壊死・崩壊をおこし、病魚は異常遊泳します。
      • 病親魚の除去を行います。

 

     

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