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熱帯魚の病気 寄生虫

    


イカリムシ



【病原体】
  • Lernaea cyprinacea(甲殻類)

【所見】
  • 雌のみが寄生します。頭部を真皮に食い込ませて錨のようなのでこの名がついています。
  • 肉眼で容易に虫体が確認できます。
  • 虫体は体表・エラ・口腔に寄生しますが、ウナギに関しては口腔内寄生のみです。

【治療】
  • 幼若型にはメリホナート(トリクロルホン)浴が有効ですが、卵・成虫には効果がありません。
  • 感染魚が多数:1日1回、5〜10分の塩水浴が効果的です。毎日行います。
  • 感染魚が少数:ピンセットなどで物理的に取り除きます。
  • 幼若型の除去:
    有機リン・ホルマリンを使用し換水を継続的に行い、幼若型イカリムシをを除去しましょう。
        

アルグルス症(チョウ症・チョウモドキ症)


【病原体】
  • チョウ症:Arglus japonicus(甲殻類)
  • チョウモドキ症:Arglus japonicus(甲殻類)

【所見】
  • ウオジラミとも呼ばれます。
  • チョウの宿主は金魚・コイで、チョウモドキの宿主にサケ科魚類です。
  • 虫体は吸盤と鉤で魚に付着し、口吻を表皮や皮下組織に挿入して組織を融解・採食します。
  • 虫体に刺された部位は局所性炎症をおこし、潰瘍化します。この傷からエロモナス・シュードモナス等の二次感染がおこります。

【治療】
  • 幼若型・成虫にはメリホナート(トリクロルホン)浴が有効ですが、卵には効果がありません。
  • 有機リン・ホルマリン治療が有効です。
        

カリグス症


【病原体】
  • Caligus spinosus(甲殻類)

【所見】
  • 宿主:ブリ・カンパチなど
  • 虫体は口腔・鰓弓・鰓耙に寄生しますが、鰓弁には寄生しません。

【治療】
  • 有効な治療法はありません。

     

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