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熱帯魚の病気 水質 pH

    

魚が死亡する第一の原因は水質悪化です

魚の飼育に最も重要な要素である水質について学びます。
ここでは、飼育水中のpHについて述べます。

ApH


  • pHとは水中に溶解している水素イオンの測定値のことです。
  • pHの急激な変化はpHショックを起こすので避けましょう。特に淡水魚よりも海水魚の方が水質の急激な変化に弱いので注意しましょう。
  • 緩徐なpHの変化であれば、ほとんどの魚は広範囲のpH環境下で生存可能。
  • 最適pHは品種によって全く異なるが、一般的には淡水魚pH7.0・海水魚pH8.0〜8.5がよいとされます。
  • 魚を移動させる際、飼育水のpHの差が0.5を超える場合(例えばpH6.0の水槽からpH6.5の水槽へ移動させる場合など)では必ず順化を行いましょう。
  • 硝化細菌によってアンモニアが硝酸に酸化されるときに水素イオンが作られるので、緩衝能力のない水槽では飼育するうちに徐々にpHが酸性に傾きます。この場合、市販の緩衝剤でpH調節が可能ですが、急激な変化を避けるために慎重かつゆっくりと加えましょう。
  • フィルターおよび底砂にサンゴ砂などを用いて水槽の緩衝能を高める方法もありますが、水草は一般的に弱酸性を好む傾向にあるので、水草水槽においては使用しないほうがよいでしょう。
 
淡水における緩衝能
  • 大気中には二酸化炭素は極めて少ないですが、自然水には二酸化炭素は大量に含まれます。
  • 水中の二酸化炭素は、少量が水和されて炭酸となります。
  • 炭酸の一部が炭酸塩と重炭酸イオンに解離し、これが淡水における主な緩衝物質となっています。

   cf.海水における主な緩衝物質は、大量に含まれる炭酸カルシウムや、ホウ酸塩など。


緩衝剤
  • pHを上げる(アルカリ性に傾ける):重炭酸ナトリウム
  • pHを下げる(酸性に傾ける):リン酸ナトリウム
 
魚が死亡する原因は、水質悪化が第一です。水質を安定させることに最も労力と費用をかけましょう。

     

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